革について

「皮」と「革」の字の違いをご存じでしょうか?「皮」は、なめし加工する前の生皮状態をいい、
「革」は、なめし加工されたものを指します。製品化されているものは、一般に「革」の字を使
っていると思います。

一般の方が革の善し悪しを見抜くのは難しい事だと思います。また、最近は、よくできた合成
皮革もありますので注意が必要かと思います。

何故本革なのか
燃えない、破れない、切れない
 革が丈夫なのは、緻密に織り合わされた繊維構造のお陰です。多少の切り傷があっても簡単
に破れない。また、蒸れずらい、これが、見た目は一緒の合成皮革と、決定に違うところだと思
います(レーサーのスーツが革製なのもうなずけると思います)。
本革の主成分はコラーゲンという蛋白質で、人間の肌と同質です。
本革なら、火に近づけても燃えません。焦げてもその炭化層が熱の浸透を防ぎます。また、有毒
ガスなども出しません。

例えば、柔らかい革が良い革だと思っている方も多くいらっしゃいますが、なめしの方法、革の種類
等でどうにでもなる部分があります。柔らかい革の場合、最初はいいのですが、長くお使い頂くうちに
延び易いため、型崩れします。作るものによっては、お薦め出来ないこともあります。

一般の方は、なかなかご存じではなと思いますが、一枚の牛革にもあきらかに質が違う革が取れること
を知っておかれるとよいかと思います。
下の写真にある革の断面を見て頂きますとおわかりになると思いますが、大まかには、表皮のついた
部分と、表皮のついていない部分に分けられると思います。

                                           
 革の断面拡大写真
1 製革工程で毛等を除去し、
  真皮(表皮)がついた革。
  表皮の表面のことを俗に、
  銀面と言います。

2 下にいくに従って繊維が
  荒くなっていきます(俗に
  床と言いわれる部分)

牛革は厚いですから、銀面
の付いた革を取った後に、
もう一枚床革というのが取れ
ます(値段も安い)。

床(トコ)革の写真  繊維の荒さがよくおわかりになると思います


床革は、銀面付きの革に比べると延びやしなやかさに欠け、また、繊維が荒い分、耐久性
の面どうしても弱い事は否めません。
床革が一概に悪いとは言えませんが、これを製品の表側に用い通常の料金を頂く事は、
私共職人にはできません(表面を加工して銀面付きの革の様にしてある物が市場では
かなり見うけられます)。
革との長いお付き合いをして頂くため、当工房では、床革を一切使用していません。

私共は、50年以上お付き合いがある革問屋から、一つの牛革でもよい物を吟味し、
製品にしております。
出来るだけ長くお使い頂きたいという信条です。

                    
一通りの革をおいていますが、お客様のご注文によっては、在庫にない物も
御座いますのでお聞き下さい。
在庫にあります革でお作りしますと、お値段的に安くなることがありますので、
色以外特に難しい指定がない場合は、こちらにお任せ頂くことをお薦めしま
す。また、ご予算の限られている方は、お気軽にご相談下さい。

一個を作る為に(作る物にもよりますが)、新たに大きな革を購入しますと、
革代だけでもかなりかかる場合があります。 その場合には、見積もりの時点
でご連絡致します。その際はご了承下さい。
 
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